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浪人生のための予備校選びと活用法

浪人生向け
#浪人生活#予備校#難関大

ドリームラーナーズの石原です。浪人が決まったら、受験の原因分析と並行して予備校探しが始まります。予備校を決めるときは、雰囲気や噂に流されず、自分との相性を冷静に見極めることが大事です。

予備校探しで鵜呑みにしてはならない情報の代表例が、合格校や得点アップの実績です。合格校の実績は、難関大学を併願する成績上位者が大勢いれば数が多くなるのは当然のことで、自分が成績上位者でなければ参考になりません。得点アップの実績も同様で、部活などの理由で現役時代にほとんど勉強してこなかった人が浪人時代にきちんと勉強した結果を「共通テストの得点が200点アップ!」などと打ち出すケースが少なくありません。学力がそこそこある生徒にとっては関係がほとんどない話です。

予備校側が発信する情報を鵜呑みにしていると、自分にとってのベストな選択ができません。注目すべきは「授業形式」です。なじみのある集団授業をなんとなく選ぶのではなく、自分の弱点を補うことができる授業形式を選んでください。

弱点別・予備校の授業形式のメリットと注意点

①一人だと怠けてしまう人は「集団授業」

「朝起きるのが苦手」「つい遊んでしまう」といった人に集団授業が向いている理由は、教室に行きさえすれば勉強時間を確保できるからです。先生や友達といった人間関係が良い習慣を支えてくれますし、学習成果を一緒に喜んでくれる先生や競い合える友達の存在は、モチベーションを維持するうえで大きな意味を持ちます。

要注意:「一人だと怠けてしまう」という欠点がある人は、集団授業のマイナス効果にも注意してください。よくあるパターンが、サボり友達を予備校で作ってしまうことです。地元の予備校に通う場合、高校時代の人間関係が継続されがちなので特に気をつけましょう。また、ただ座っているだけでは学力は向上しません。予備校の授業時間はあくまで学習習慣のペースメーカーです。予習・復習など自宅学習がないと、予備校に通う意味はほとんどないくらいに思ってください。

②学習方法が分からない人は「個別指導」

学習方法の指導から勉強の進捗管理まで手取足取りやってくれる個別指導は、学習方法が分からない人に向いています。学習方法が分からないまま集団授業に飛び込んでしまい、一人取り残される心配がありません。浪人生を積極的に受け入れている個別指導の予備校はまだ少数派ですが、個別指導がオプションとして用意されている集団授業型の予備校を探すことも一手です。費用は高めになる傾向があります。

要注意:周囲に気兼ねなく初歩的な質問ができる点が個別指導の魅力ですが、講師と生徒の相性が良くなければメリットを活かしきれません。質問応対力は予備校の特性以上に各講師の個人技による部分が大きいため、体験授業で相性を確認することがとても大事です。講師の指名や変更が制限されている場合もあるので、入校前に確認しておきましょう。

③あと一歩で難関大学の合格を逃した人は「映像授業」

あと一歩で難関大学の合格を逃した人は、解答の効率といった試験テクニックに弱点があることが多いです。映像授業では大手予備校のノウハウを活用して、試験テクニックを磨くことができます。自分のペースで勉強を進められる点も難関大志望者にとっての魅力で、ハイスピードでカリキュラムを終えた後、演習によって解答の精度を高めていくという使い方が向いています。

要注意:映像授業はモチベーション管理が難しい点に注意が必要です。教室に先生や他の生徒はいますが、集団授業ほどの人間関係は生まれません。一人だと怠けてしまう人には、映像授業以外を選ぶほうが無難です。

予備校に通っているのに学力が伸びない4つのパターン

授業形式を吟味して予備校に入ったとしても、活用方法に問題があると学力は伸びません。現役時代よりも偏差値が上がらない生徒に共通する4つのパターンを確認してください。

①学習時間が予備校の授業だけ。自習時間がない

高校の授業を1週間に合計25時間受けていて、それでも現役時代に不合格だったわけです。同じようなタイムスケジュールを浪人時代に繰り返しても偏差値が上がるわけがありません。予備校の授業に加えて、自習時間の確保が志望校合格に必須です。

私の経験にもとづく話ですが、浪人生が偏差値を5上げるために必要な学習時間は合計3000時間です。授業を抜きにして自習時間だけで合計3000時間に達するのが理想です。難しければ、せめて授業と自習を合わせて3000時間を確保してください。時間だけを増やしても効果は薄いものの、量を確保しないと質を高める施策に入っていくことができません。

②予備校の予習復習に過剰な時間を費やしている

1コマの予備校の授業に対して予習復習にかける時間は合計60分程度が目安です。これ以上の時間をかけている人は、実力に合わない授業をとっているのかもしれません。予備校の授業の準備に時間をかけすぎると、志望校合格に特化した学習の余裕がなくなります。真面目と言われる生徒ほど注意が必要です。授業に過剰な時間を費やす傾向があります。授業を上手に受けて先生に褒められても志望校合格には直結しません。自分の実力に合った授業を選ぶほうが合理的です。

③自習時間が予備校の課題を済ませるだけ

大量の課題を出す方針の予備校は数多くあります。しかし、大勢のために与えられた学習内容が、あなた自身の弱点補強に役立つとは限りません。自分が本当に必要とする学習を自分自身で見つけられることが、志望校合格の条件の一つです。自習時間は予備校の課題をこなすだけではなく、自分の弱点に向き合う時間として使う意識を持ってください。

④受けている授業が基礎のインプットだけ

基礎のインプットは自習でも十分できます。自習でできることを授業でやるのは時間のムダです。そもそも基礎のインプットは、浪人を決めた時点で3月ごろには自分で終わらせておくべき学習です。基礎ができていないと予備校の授業の吸収率が悪くなります。ただ、いわゆる「無勉」だった生徒にとっては、基礎のインプットを担う集団授業が学習習慣の定着に役立つ可能性があります。ペースが遅すぎるので自習で加速させることがポイントです。

受験勉強の本質は自習時間にあり

予備校の集団授業は「学習の案内役」として位置づけましょう。苦手な科目や難しい問題に取り組むための道案内の役割を担っているということです。試験本番は自分一人で問題を解かなければなりません。授業による解法の案内を受けたうえで、試験本番に役立つ実力は自習で鍛えるという流れが理想です。

予備校に通っているだけで満足してしまっていた人は、まずは自習時間の確保に着手して遅れを取り戻してください。学習時間を確保したら、次のステップが「質」の改善です。作業や丸暗記で勉強した気になるのではなく、きちんと頭を動かして学習効率を高めていきましょう。

「質の改善」といってもピンとこない場合は、予備校の講師への質問から始めてみてください。講師が生徒一人ひとりに時間をかけてくれないようであれば、外部のコーチングサービスや個別指導を組み合わせることも選択肢の一つです。


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