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【将来の夢がないならまず行動①】納得して進路選択を

進路指導
#将来設計

ドリームラーナーズの石原です。「進路をどうやって決めればいいのか分からない」という高校生に向けて、大学進学でも就職でも共通して使えるマインドセットをお伝えします。

このシリーズは全2回です。①(この記事)ではまず「なぜ行動することが大切か」という考え方を、②では進路の種類ごとの具体的な動き方を扱います。

「なんとなく」の積み重ねが後悔を生む

「なんとなくみんなが進学するから大学へ」「なんとなく偏差値が合っているから●●大学」「なんとなく就職がよさそうだから◆◆学部」——こういった「なんとなく」の連鎖で進路を決めている人は、意外と多いと思います。

「なんとなく」はそのままにしておくと連鎖します。大学を「なんとなく」選んだ人は、就職先も「なんとなく」選びがちです。そして気づいたときには、「自分はなぜこれをしているんだろう」という問いに答えられない状態になっています。

そこから先は厳しい現実があります。アテもなく仕事を辞めたり、脈絡のないセミナーにお金を注ぎ込んだり——そういった「迷い」は、根を辿れば進路選択の段階での「なんとなく」に行き着くことが少なくありません。一番避けてほしいのは、行動すること自体ができなくなってしまうことです。周りに依存するしかない状態になる前に、高校生のうちに「なんとなく」から抜け出してほしいと思っています。そのための「納得」です。

「たられば」思考から「からので」思考へ

では、「納得できる進路選択」とはどういうものでしょうか。私は、自分が実際に行動した結果として選ぶことが、納得に最も近い道だと考えています。

「あのとき、ああしていたら」「ああしていれば」——いわゆる「たられば」は、行動せずに選んでしまった人が陥りやすい思考パターンです。過去は変えられないのに「たられば」を繰り返すと、自分のこれまでの積み重ねをまるごと否定することになります。それが、根拠のない選択に飛びついてしまう原因になります。

反対に、実際に行動してから選んだ人は、「あのとき、あのように動いたから、今の自分がある」と言えます。たとえうまくいかなかったとしても、「この方向は自分には合っていないと分かった」という経験として蓄積できます。これが「からので」思考です。

「たられば」と「からので」の違いは、行動しているかどうかにあります。大学進学を目指す人も、高校を卒業してすぐ就職する人も、この点は同じです。選ぶ前に動く——それが納得できる進路選択の核心です。

行動を妨げる「自分万能主義」

では、なぜ行動できないのでしょうか。指導の中でよく目にするのは、「自分はやれば本当はできるはず」という気持ちを心の奥に抱えながら、そのイメージを守るために行動しないという状態です。

これを私は「自分万能主義」と呼んでいます。「できるはず」という幻想が、失敗というデータを受け取る機会を自分から断ち切ってしまうのです。「自分はなんでもできるはず」という感覚と、「でも現実は厳しい」という感覚の両方が同居したとき、後者を言い訳にして行動しないでいると、万能感だけを温存できるからです。

思春期にそういう感覚が生まれること自体は自然なことです。ただ、そのイメージを守るために動かないのは本末転倒です。「やれば本当はできる」という可能性は、実際に動いてみてこそ確かめられるものですから。

社会に出てからの失敗の方が、取り返しのつかないことが多くなります。今のうちに小さな失敗をたくさん経験しておくことを、私は強くすすめています。

失敗を「データ」として蓄積しよう

「失敗は成功の母」という言葉はよく聞きますが、ただ失敗するだけでは成長にはつながりません。大切なのは、失敗の後に「なぜうまくいかなかったのか」を振り返ること——この検証のプロセスがあって初めて、失敗は次の行動への経験として活きてきます。

行動して、失敗して、振り返る。これを繰り返せば、進路選択はどんどん精度が上がっていきます。「なんとなく」の選択ではなく、自分の行動の積み重ねから生まれた選択になるからです。

進路に迷っているなら、まず動いてみてください。各進路での具体的な動き方については、②の記事にまとめています。何か分からないことがあれば、いつでも相談してください。