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英語の学習法

学習法
#英語#参考書

ドリームラーナーズの石原です。今回は英語の学習法の全体像について書きます。

英語の勉強でよく見るのは、「英単語しかやっていない」「文法問題集だけやっている」「長文をひたすら解いている」という状態です。ところが、英語は文法・語彙・読解がつながって初めて力になる科目です。どれか一つだけを切り取っても、思ったように伸びません。

英語の3つの柱

英語の力をつけるためには、以下の3つを並行して進めていく必要があります。

1つ目は「英文法」です。英文を正確に読み取るためのルールです。品詞・文型・句と節といった文法の仕組みを理解することが出発点になります。

2つ目は「語彙・語法・熟語」です。単語の意味を知っているだけでなく、その単語がどのように使われるか(語法)まで含めて覚えていく作業です。

3つ目は「多読・シャドーイング」です。英文を大量に読み、音声を使って速度と精度を上げる訓練です。

これらの土台が整ってから、「英文解釈」(文法を実際の英文に応用する読解訓練)で精度を上げ、最後に「英作文」に進みます。英作文は読解の基礎がなければ効率が上がらないため、最後の段階で取り組みます。

英文法:ルールのメカニズムから理解する

英文法の学習で多くの受験生が陥りやすいのは、問題集をたくさん解くことを「文法の勉強」と思い込んでいることです。しかし問題を解く前に、まず「ルールのメカニズムを理解する」ステップが必要です。理解せずに問題を解いても、時間が経てば忘れます。

英文法の学習には「総合英語」と呼ばれる参考書(Forest、VisionQuest、Zesterなど)を使います。学校で配られているなら、それで構いません。総合英語でルールを理解したうえで、ドリルで「使える」状態に定着させます。

英語への苦手意識が強い人や中学レベルの英文法から見直したい人は、次の2冊から始めてください。

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高校 とってもやさしい英文法

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英文法基礎10題ドリル

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語彙:中学レベルから段階的に積み上げる

語彙の目安は2段階あります。まず「中学レベル1800語の単語・熟語を書けるようにする」こと。次に「高校レベル2000語を読んでわかるようにする」ことです。

中学レベルが書けることを最初に確認してください。英検2級レベルの英作文は、中学英語の語彙で書けます。ここが曖昧な状態で先に進んでも、英作文で詰まる原因になります。

英単語の暗記で大切なのは、「眺める」ではなく「思い出す」練習です。赤シートで隠す・声に出してチェックするなど、毎回「意味が出てくるかどうか」を確認しながら進めてください。1単語3秒以内に意味が出なければ覚えていないと判断して、覚え直してください。具体的な暗記の進め方は英単語暗記法(入門期)に詳しく書いています。

中学レベルを含む語彙から始めるなら以下の3冊から1冊選んでください。

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英単語Stock 3000

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英単語ターゲット1400 5訂版

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システム英単語Basic 5訂版

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高校レベルの語彙に進む段階では、語法(動詞がどの文型を取るか・目的語に何が来るかなど)もあわせて覚えていきます。語法の知識は、次の英文解釈の訓練と並行するなかで自然に積み上がっていきます。

英文解釈:文法を実際の英文に使う訓練

英文法を理解し、語彙がある程度入ってきたら、英文解釈の訓練に進みます。英文解釈とは、文法の知識を使って実際の英文の構造を取り、正確に日本語に直す練習です。

多くの受験生がここを飛ばして長文演習に入ってしまいますが、英文解釈なしに長文の正確な読解はできません。英文は単語の意味を並べただけでは正確な意味が取れないことが多いです。どこまでが主語か、どの動詞にかかる目的語か、関係詞節がどこまで続くか——こうした構造の判断が正確にできないと、複雑な文で意味が取れなくなります。

英文解釈の練習は、手を動かして英文に構造の印をつけ、日本語に直す作業を繰り返します。「和訳中心型」の問題集が適しています。英文の構造を取りながらその和訳があっているかどうかを確認する形式なので、何を間違えたかが明確になります。

高校1〜2年生であれば、問題集より先に講義系の参考書(英文解釈の考え方を丁寧に解説しているもの)を読むことを勧めます。学校の予習復習の中でそれを実践できるからです。

多読とシャドーイング:読む速度と体力を上げる

英文法・語彙・英文解釈の基礎が整ったあとの課題は速度です。共通テストは1分間に120語程度、難関大の二次試験でも1分間100語程度のスピードで読み進める力が必要です。

このスピードを上げるのが多読とシャドーイングです。

多読は、標準的な語彙レベルの英文を大量に読む練習です。共通テストの過去問(長文パート)は語彙レベルがある程度一定なので多読の素材として使いやすく、夏頃から1日に大問1つ分を解き続けることで、読む体力とスピードが上がります。

シャドーイングは、英文の音声に少し遅れて音読する訓練です。1分間に100語以上の英文を聞きながら内容を把握し、さらに声に出して再現できるレベルまで繰り返します。速読英単語(必修編)や速読英熟語は、長文の中で語彙を覚えながらシャドーイングまで進められる素材として使いやすいです。

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速読英単語 必修編 改訂第8版

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速読英熟語 改訂版

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英作文:読解の基礎が整ってから始める

英作文は、英文法・語彙・英文解釈の学習がある程度進んでから始めてください。英文の構造を正確に把握できるようになってから書く練習をするほうが、上達が早いからです。

英作文の参考書は、文法の単元ごとに表現をアウトプットする形式のものが使いやすいです。共通テストのみで英語を使う受験生は、英作文の対策にあまり時間をかける必要はありません。共通テスト後の二次試験対策の中で、過去問演習を通じて対応するので十分です。


英語は文法・語彙・解釈・速読のそれぞれが独立しているように見えて、実際には順番につながっています。どこか一つだけをやり続けるのではなく、段階に応じてバランスよく進めてください。