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英単語が覚えられない人へ——「見て覚える」回数を増やす入門期の暗記法

学習法
#英語#暗記法

ドリームラーナーズの石原です。今回は、英単語暗記の基本的な進め方について書きます。単語帳を何周しても覚えられない、書いて覚えているのに定着しないという人に読んでほしい内容です。

英単語暗記の2つの原則

人間の脳は忘れるようにできている

人間の脳は必ず忘れるようにできています。毎日やること、重要だと脳が認識していることは忘れづらいです。

しかし、勉強は「なるべくやりたくない」もので、「重要だ」とあなたは本気で思っていないことが多いです。だから「毎日やる」ことがほとんどありません。毎日やらず、重要だとも思わないから、覚えられないのです。

つまり、忘れるのは当たり前です。「1回で覚えてやる」と気張ったところで、何度も覚え直す単語は出てきます。嘆く時間があれば、もう一度覚えなおすぐらいの気持ちでいてください。

「覚えたかどうか」を何度も確認する

毎日、できるだけ頻繁に、暗記すべきものを確認し、思い出せるか確認することを繰り返さないと、覚えきれません。

「覚えたかどうか」をチェックすることを怠っている人が多いです。暗記が得意な友達は、記憶力がすごいわけではなく、何度もチェックして覚え直した結果として覚えているだけです。

忘れたかどうかをチェックするのは怖いかもしれませんが、避けていては何も覚えられません。忘れるのが当たり前なので、気にせずチェックしましょう。

チェックのときに大切なのが、「声に出して読めるか」を確認することです。英単語の綴りを目で追うだけでは、なかなか定着しません。英単語は「発音できる=ことばとして認識されている」状態になってはじめて、記憶に根付きやすくなります。人間が言語を覚える仕組みは、音声情報が中心です。綴りだけを覚えようとしても無理があるのは、音と切り離されているからです。「見て意味が出るか」と同時に、「声に出して読めるか」も確認する習慣をつけてください。

目指すべき暗記レベルを理解する

「見てわかる」単語をまず増やす

基本的には「見て意味が出てくる」単語を大量にインプットするのが、効率的です。「すべての単語を書いて出てくるまで覚える」のは時間がかかりすぎます。実際の入試では、読んで意味が出てくれば足りる問題がほとんどです。

ただし、中学レベルで必須とされる1800語程度は、書けなくてはいけません。中学レベルの英単語で英作文は書き切れます。ここを書けるまで覚えていないなら、大学入試でも支障が出ます。

「読みながら意味が出てくる」速度が重要

英単語の意味だけを問われる問題はほぼありません。長文を時間内に読み切れるスピードで単語の意味が出てくるまで仕上げる必要があります。

シャドーイング訓練を通じて、実際に英文を読んだときに単語の意味が出てくるスピード、解釈のスピードを上げていきます。

具体的な暗記の進め方

1. 何度も「触れる」「チェック」する

学校の休憩時間や弁当の時間に、少しでも英単語帳を開いて覚えているかチェックしましょう。「毎日やる」「何度も確認する」ことで、脳に「これは大事なことだ」と信じ込ませます。

ここで注意が必要です。「n回書いた」「n回読んだ」というのは「暗記作業」ではなく「ただの作業」です。回数をこなすことが目的になると、実際には何も覚えていません。結果的に覚えられていないなら、単なる手首の運動です。

「覚えたつもり」をなくすため、1単語につき3秒以内に声に出して読み、意味が出てくるかチェックしましょう。黙って目で見るだけではなく、必ず声に出すことがポイントです。3秒より長くかかれば覚えていないと判断して、三角マークなどをつけて、もう一度覚え直してください。

2. 「見開きチェック」で効率化する

「書かなきゃチェックできない」と思い込んでいる人が多いですが、そうではありません。単語帳さえあれば、歩きながらでも、お風呂に入りながらでも、チェックができます。

やり方は簡単です。ページを全部覚えたと思ったら、その場で本を閉じて、そのページの単語を声に出して読みながら意味が出てくるかチェックします。声に出すことで、音と意味と綴りを同時に確認できます。覚えていなければその場で覚え直し、再びチェックします。一通り全部声に出して言えるまで繰り返してください。

3. 音声を使った「思い出すスピード」を高める

単語帳が一通り覚えられたら、速読教材で音読練習を始めます。音声を聞きながら意味が取れるようになることが目的です。

基本的な手順:

  • まず黙読で全体を読み、意味がわからない箇所をチェック
  • 音声を聞きながら英文を読み、どう区切れば聞きながら意味が取れるか考える
  • 音声だけを聞いて、内容が把握できることを確認

この作業で大切なのは、「全訳を思い出す」ことではなく、「英文の朗読音声を聞きながら、意味のカタマリに区切り、内容を把握していく」ことです。

耳から聞いて内容が把握できるようになったら、次は音読の練習をします。

  • 音声を聞いたあとに、一文ごと、あるいは意味のカタマリごとに音読する(リピーティング
  • 英文を見ながら、音声と合わせて音読し、発音やアクセント、息継ぎのタイミングを合わせる(オーバーラッピング

入門段階では、リピーティングとオーバーラッピングができれば十分です。さらに進んで、英文を見ずに音声に少し遅れて音読する「シャドーイング」に挑戦できれば理想ですが、まずは音声に合わせて正確に声に出せることを目指してください。

この段階でおすすめの英単語帳

中学レベルが不安な人はまずここから

中学レベルの単語・熟語をまとめてやり直したい人は、例文ごと覚えるタイプがおすすめです。単語単体だと使われ場面が想像しにくいですが、例文のなかで覚えると定着しやすいです。

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320例文で効率よく覚える 中学英単語・熟語2000

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高校入門レベル(中学レベルもある程度カバー)

以下の3冊はいずれも中学レベルを含む語彙から始まるため、中学英語に不安がある人でも取り組みやすいです。1冊選んで使い切ることを優先してください。

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英単語Stock 3000

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英単語ターゲット1400 5訂版

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システム英単語Basic 5訂版

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速読訓練用(単語帳を一通り終えた後に)

単語帳が一通り終わったら、長文の中で単語を覚えながらシャドーイングまでできる速読教材に移行します。以下の3冊の中から選んでください。

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速読英文法

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速読英単語 必修編 改訂第8版

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速読英熟語 改訂版

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英単語暗記の核は、「触れる回数を増やし、チェックの頻度を高めること」と「音声を使って思い出すスピードを高めること」です。どちらも「書いて時間をかける」ではなく、「速く何度も回す」方向です。

単語帳をひとつ手に取って、まずは「見て声に出す」サイクルを毎日続けることから始めてください。