ドリームラーナーズの石原です。
教育相談にいらっしゃる保護者の方は、口々にこう言います。
「うちの子は家で勉強をしないんです。大丈夫ですか?」と。
こうした相談に対して、当塾では「勉強しろ!とは言わないでください」とアドバイスするところから始めています(もちろんケースバイケースではあります)。
「勉強しろ!」と鞭のような言葉で子どもを叩いても、中高生くらいになった子どもの自我はそれに反発します。むしろ勉強に対する嫌悪感を持ってしまいかねません。
代わりに、「勉強についての合意」を親子でつくることから始めましょう。
勉強についての合意とは
「勉強についての合意」とは、もう少し詳しく言えば「家で勉強を行うルールについて親と子で約束すること」です。
これをしっかり行っておけば、「なんで勉強しなくちゃいけないんだよ!」という不毛な議論に終止符を打つことができます。
家庭内には、理不尽かもしれないけれども家族が従っているルールがあるはずです。たとえばお風呂に入る順番だったり、誕生日の祝い方だったり、電話の使い方だったり。それがなぜか「勉強」ということになると、ルールがなくなってしまっている場合が多いのです。
"あなたのため"では合意はできない
「勉強についての合意」をつくる方法に触れる前に、勉強について親が子に言ってはいけない言葉を紹介します。それは「勉強はあなたのため」ということです。
大前提として、中高生までの勉強はキツいものだと思ってください。現役生であれば学校・部活・受験勉強の三つ巴で時間が圧迫され、浪人生であれば模試の結果が毎月プレッシャーとして返ってきます。その状況の上に「あなたのためだから」と言われても、子どもにとっては重荷が増えるだけになりがちです。にもかかわらず「あなたのため」と言われた子どもは、自分一人で「勉強」という重荷を背負うことになります。成熟しつつあるとはいえ、まだまだ未熟な中高生にとっては相当ハードなことです。
「勉強についての合意」は、家族でチームになって「勉強」という重荷と向き合うためにつくるものです。
勉強についての合意のつくり方
では、「勉強についての合意」をどのようにつくればいいのでしょうか。ここまで引っ張っておいて恐縮ですが、決まりきったロードマップはありません。なぜならば、理屈抜きの心からの納得が生まれる経路は、家庭ごとに異なっているからです。
ただ、シンプルな方法があります。話の整理を担当する第三者を交えた、親子の対話です。
たとえば、子どもがどうして勉強をしたくないのかを親に言ったとします。それに対して、親心もあってつい感情的にお説教モードに入ってしまいがちです。そこに第三者が入れば、「親御さん、お子さんは〇〇な状況だから勉強をしたくないと言っているんですよ。〇〇な状況を◆◆に変えることはできませんか?」と有意義な主張のすり合わせができます。
「親子の対話なんていつもしている」という人ほど、ピタゴラスイッチ的にいつものパターンに話が展開してしまい、別の道筋を見つけられなくなっていることがあります。第三者を交えることで、不器用な子どもの言葉を別の切り口から捉え直すこともできるのです。