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勉強が楽しくなるには、楽しくなるまでやるしかない——「勉強記録」でしんどい時期を乗り越える

学習法
#習慣化#学習記録

ドリームラーナーズの石原です。今回は、「勉強がなかなか楽しいと感じられない」「どうすれば続けられるのかわからない」という状況をどう乗り越えるかについて書きます。

「勉強の楽しさ」は説明されてもわからない

「勉強って楽しいものだよ」と誰かに言われても、ピンと来なかった経験はないでしょうか。もしそう思ったとしても、それはあなたが変わっているからではなく、当然のことだと思います。

楽しさというのは、説明されて「なるほど」と納得できるものではありません。自分で体験して、初めて感じられるものです。

では、勉強が楽しいと感じるのはどんな瞬間なのか。私がこれまで見てきた生徒の様子からすると、「フィーリングではなく、論理的に問題を解けた」という体験がきっかけになることが多いです。なんとなく答えが合ったのではなく、なぜそうなるのかが理解できたうえで答えが出た——そのとき初めて、勉強する意味を感じ始めるようです。

ただ、そこに辿り着くまでには時間がかかります。勉強を始めてすぐに楽しいと感じる人はほとんどいません。まず「しんどい時期」があるのです。

多くの人が4日目で燃え尽きる理由

勉強への意欲は、多くの場合、瞬発的に燃え上がります。友人が志望校の話をしているのを聞いて刺激を受けた、先輩の合格を見て自分もと思った——そういうきっかけで「よし、やろう」と取り組み始めることは珍しくありません。

ところが、私の経験では、そうして始めた人の多くが4日目あたりで燃え尽きています。

理由があります。今の自分の実力とはかけ離れた高い目標に向けて、最初から全力で走ろうとするからです。気合いが続いても、自分が少しも変わった気がしないまま疲弊していく。目標と現実の落差に打ちのめされる形で、やる気が消えてしまいます。

勉強が楽しくなるには楽しくなるまでやるしかない——とはいえ、何も仕組みがなければ、しんどい時期を乗り越えることは難しいのです。

努力を目に見える形に残す——「勉強記録」の役割

その仕組みとして私がおすすめしているのが、「勉強記録」をつけることです。

当塾では、生徒全員に『Studyplus(スタディプラス)』というアプリを使ってもらっています。毎日、何を何分勉強したかを記録するだけです。勉強した科目と時間を入力していくと、グラフや積み上げ記録として残っていきます。

なぜ記録するのか。それは、努力が目に見えにくいからです。

テストの点は、頑張ってもすぐには上がりません。成果が出るまでには数週間から数ヶ月かかることがほとんどです。その間、「自分は本当に前に進んでいるのだろうか」という不安を感じやすい。でも、記録を振り返れば「先週は合計○時間やった」「今月は一度も抜かさずに続いた」という事実が残ります。結果ではなく、過程が目に見えるのです。それが、しんどい時期に踏ん張る根拠になります。

アプリが苦手であれば、卓上カレンダーに毎日スタンプを押すだけでも構いません。大切なのは、何でもいいから努力の跡を形として残すことです。

記録した努力を「認めてもらえること」の意味

勉強記録にはもう一つの意味があります。誰かに「ちゃんとやっていることを見てもらえる」という点です。

当塾では、生徒がStudyplusに記録をつけると私のほうに通知が届きます。「いいね」やコメントで、確認したことを伝えます。内容を評価するのではなく、「やったこと自体を認める」という関わり方です。

ここで「褒める」と「認める(承認)」の違いについて少し説明させてください。

テストで良い点を取ったことを褒めるのは、結果への評価です。この関わり方には一つ問題があります。成果が出ていないときに声をかけにくくなるのです。「頑張ってるね」と言いたくても、点数が上がっていないと言葉に詰まってしまう親御さんは少なくありません。生徒側から見ても、結果で評価されてきた経験が積み重なると、成果が出ないときに「頑張っても意味がない」という気持ちになりやすい。

一方、「今日も記録つけたね」という承認は、成果に関係なく毎日できます。これは評価ではなく、「あなたがやっていることを、ちゃんと見ている」という事実を伝えることです。成果が出るまでに時間のかかる勉強においては、この「過程を見ている」という声がけが、続けるための支えになります。

保護者の方へ:お子さんが記録をつけたら、内容に細かく口を出すより先に「今日も記録つけたんだね」と一言かけてみてください。それだけで、続けやすくなります。

4日目以降も記録が続く、ということ

最初のうちは、記録をつける習慣そのものが苦に感じることもあります。でも、勉強すること自体に比べれば、記録をつけることは圧倒的に簡単な作業です。

もし途切れてしまっても、また再開すればいいだけです。「一度でも抜かしたら意味がない」とは思わないでください。

勉強が楽しくなるには、楽しくなるまでやるしかありません。でも、一人でそれをやり切るのは決して簡単ではないからこそ、記録をつけ、誰かに見てもらえる仕組みを作っておくことが大切です。

当塾では、入塾してすぐにStudyplusの記録と毎週の振り返りから始めます。勉強の中身より先に、まず「毎日続ける仕組みを整えること」を重視しているからです。