ドリームラーナーズの石原です。今回は、部活動などで疲れて、帰宅後に寝てしまうという受験生に向けて、お話しします。
家に帰ったら、決定を迫られない環境を整える
「家に帰ったら勉強しよう」と思っていたのに、気づけば朝になっている。そんな経験をしたことはないでしょうか。
これはあなたの根性が足りないわけではなく、疲れた脳の仕組みに関係しています。部活動で身体が疲れている状態で家に帰ると、さらに「何の勉強をしようか」と考えることは、脳に大きな負担がかかります。意思決定に脳のエネルギーを使い切ってしまうと、実際の勉強をする力が残っていないのです。結果として、寝てしまうということが起きやすくなります。
その対策はシンプルです。帰宅する前に、家で何をやるかを決めておくのです。家に帰ってから「何をしようか」と考えるのをやめます。帰宅後の意思決定をなくすことで、疲れた脳が余計な判断をしなくてすみます。すると、勉強をするための脳のエネルギーが残った状態で、家での学習に取り組めるようになるのです。
帰宅前に「今日のメニュー」を決めるタイミング
家に帰ってから勉強することを決めるタイミングはたくさんあります。例えば、授業でわからないと感じた瞬間、授業の合間の休憩時間、昼休み、つまらないと感じる授業の最中、部活動に向かう前の時間などです。
特におすすめなのは、部活動に向かう前のタイミングです。なぜなら、その日の授業全体を振り返ったうえで、どの教科や単元を優先すべきかを考えることができるからです。ここまで見通しをつけておくと、心の荷物が一つ外れるので、部活動にも集中できるようになります。
帰宅後に「何をするか決めなくても自動的に体が動くようにする」という工夫がポイントです。
なぜ部活動は大変なのに続けられるのか?
「帰ったらやることを決めておけば、寝ないですむよ」と話しても、いまいち行動に移せない生徒もいます。そんなときには、部活動の例え話をします。
部活動はシンドいですよね。疲れた身体で、寒い日も熱い日も、毎日2時間近く練習をしている。これだけ見るとすごく大変なことです。でも多くの人が続けられています。なぜだと思いますか。
それは、コーチや顧問が練習内容を予め決めているからです。部活動に参加すれば、その日の練習メニューはすでに決まっています。あなたたちが「今日は何をやろうか」と考える必要がない。だから当たり前のようにシンドい練習を続けられるのです。
勉強も同じです。家に帰ったら、シンドい勉強をするというのは当たり前。最初の1週間や2週間はシンドく感じるでしょう。しかし、1ヵ月と続けていくうちに、部活動と同じように「帰宅後は勉強する」が当たり前になっていきます。
シンドいことを当たり前にできる人は、そう多くはいません。勉強を当たり前にできる自分になることで、目標達成が見えてきます。
誘惑の対処法も大切です
ここまで、疲れて寝てしまう場合の対策を書きました。一方で、ゲームやテレビなどの誘惑に負けてしまうというパターンもあります。この場合の対策もシンプルです。
勉強中に、君たちの気を引くもの——ゲーム、マンガ、スマートフォン、テレビなど——はそもそも部屋に置かないようにします。特にスマートデバイスは「通知」で君たちの気を引くように設計されています。通知があると、「いいことがある"かも"」と思ってドーパミンを出してしまう君たちの脳に合わせて設計されています。そうでなければ、誰も買いません。
つまり、これらのものがあるなかで「気にしない」ようにするのは、ブレーキとアクセルを同時に踏むような負荷がかかるということです。根性論ではなく、そもそも部屋に置かないという環境の工夫が大切です。
まとめ:「シンドい」を当たり前に
帰宅後に勉強ができない理由は、気合いや根性の不足ではなく、疲れた脳の仕組みにあります。帰宅前に「何をやるか」を決め、帰宅後の意思決定を減らすこと。これが、自宅学習を習慣化させる最も効果的な方法です。
あなたが勉強を当たり前にできるようになれば、目標達成の道は自ずと見えてきます。