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簡単な勉強を繰り返しても基礎は磨かれない!本番形式演習で完成度の確認を

受験戦略

ドリームラーナーズの石原です。今回は、受験勉強における「基礎」と「応用」の誤解についてお話しします。

「基礎=簡単な問題」という誤解が成績を停滞させる

「勉強は基礎が大事」という話はよく聞きますよね。ただ、この「基礎」の意味を誤解している受験生が多いです。

受験を本気で始めた直後、勉強していなかった人が基礎に取り組もうとします。すると、最も簡単な問題集や参考書を、ひたすら繰り返してしまうケースが多いのです。その結果、試験本番が迫ってきても、過去問を使った本番形式演習に手をつけようとしません。

一番簡単な問題集を繰り返すだけで勉強が結果に繋がることは、ほぼありません。基礎とは「簡単な問題を解くこと」ではなく「基本的な概念や公式の理解と定着」を意味するのです。

簡単な問題集ばかりやっていると、「問題というのは見たことがあるから解けるものだ」という錯覚に陥ります。これは非常に危険な状態です。端的に、間違っているからです。「みんなが行きたい大学」や「共通テスト」の本番では、必ず、君たちが見たことのない問題が出現するからです。全部とは言いませんが、合否を分ける問題は、君たちがこれまでに見たことはないが、君たちが勉強してきたはずの内容で解けるものです。

「見たことがある」≠「本番で解ける」という厳しい現実

基礎の練習をある程度したら、過去問を使った本番形式演習で完成度を測るステップに進みましょう。当塾では、3ヵ月程度をかけて基礎をインプットしたら、本人の目標レベルに合わせて本番形式演習に取り組んでもらっています。

ここで大切なのが、問題の解き方の「再現性」「必然性」を確かめることです。

「見たことがあるから解ける」という状態では、基礎が磨かれているとは言い難いのです。そこで、私は生徒に問題について聞きます。「この問題は何を聞かれていて、なぜこう解いたのか」「なぜこの解き方が必要だったのか」と。生徒がこれを自分の言葉で説明できるかどうかが、本当に理解しているかどうかの目安になるのです。

初見の問題で「わからない」という経験は辛いかもしれません。しかし、試験本番は初見の問題ばかりです。だからこそ、本番形式演習で初見の問題と向き合うことは、最も重要な学習ステップです。

「なんちゃって慎重派」に陥るリスク

簡単な問題集から脱出しようとしない受験生のことを、私は「なんちゃって慎重派」と呼んでいます。

基本問題は、適当にやっても解けてしまいます。だから、丁寧にやった人と、いい加減にやった人の差が見えにくいのです。わかっていない人でも、基本問題は解けてしまう。だから「自分は基礎ができている」と思い込んでしまうのです。

「理由を明確に説明できるか」が、基本問題をやるうえで最も大事です。しかし、簡単な問題集には「理由」が明確には書いてありません。薄い参考書は事項だけが書いてあって、それを「自力で説明できるようになるまで」やりこむ必要があります。

多くの生徒は、簡単な問題集を繰り返し「やった」ことで満足してしまいます。でも「理由を説明できるか」を問われたら、答えられないのです。

この「なんちゃって慎重派」は、見た目では真面目に見えるかもしれません。ですから、周りの大人から「頑張っているね」と認められることもあるでしょう。でも、時間は無限ではありません。残り時間が減るなかで、簡単な問題から抜け出せない状態は、非常に危険です。

「目標を決める」ことが完成度を測る前提条件

本番形式演習で完成度を測るためには、あなたの「目標」が定まっていることが前提です。

難関大と中堅大では、問題の作り方そのものが違います。難関大の問題は複数の単元が絡み合っていて、「何を聞かれているのか」が一目ではわかりません。一方、中堅大の問題は単元が比較的はっきりしていて、丁寧に解く力が問われます。「競技が違う」と言ってもいいぐらいの差があるのです。

目標が定まらないと、そもそも「どんな勉強をすればいいか」が決まりません。つまり、目標設定が曖昧なまま勉強を始めることは、的外れな努力を重ねることになるのです。

あなたが「本番形式演習に取り組みたい」と考えているなら、まずは進路や志望校について、真摯に考え直す必要があります。その相談のなかで、自分にとって本当に必要な勉強が見えてくるはずです。

まとめ:簡単な問題に長く留まるな

簡単な問題を繰り返すだけでは、本番では通用しません。大切なのは、基礎の完成度を「本番形式演習」で測ること。そして、できない自分と向き合う勇気を持つことです。

今、簡単な問題に留まっているなら、思い切って本番形式に挑んでみてください。失敗から、本当の成長が始まります。失敗を受け入れない、向き合わない態度からは、成長は生まれません。